白板症
口の中の白いもやもや
白板症とは、頬の粘膜や舌、歯肉などに見られる白い病変です。
鏡で口の中を見たときや、違和感があって患者さま自身で気付くこともあります。
口内炎ははっきりとした形をしていますが、白板症は全体の形がはっきりとしていません。
強い痛みなどはありませんが、稀に接触痛や食べ物がしみることもあります。
舌にできた場合は、悪性化する可能性もあるので早めにご相談ください。
- 内服・切除
- 刺激源となっているものがあればそれを除去することを行います。ビタミンAが有効なので内服により経過を観察し、反応がなければ切除します。
口内炎
口の中にできる炎症
口内炎は唇や舌、歯ぐき、頬の粘膜など口の中のさまざまな場所にできる炎症です。 細菌やウイルス感染、口腔内の不衛生、ビタミン不足、乾燥、噛んで傷付けてしまうなど、原因は多岐にわたります。
- レーザー治療
- 口内炎の治療はレーザーを照射して行います。痛みが少なく、短時間の治療が可能です。殺菌、消毒作用のほか、止血性があるため患部を鎮静化することができます。患部の場所、年齢、性別も関係ないため、気軽に治療を受けていただけます。
扁平苔鮮
レース模様が特徴の粘膜疾患です
頬の粘膜に出来た扁平苔鮮と言う粘膜疾患です。レース模様が特徴で違和感や痛みで気が付く事があります。原因はストレスやウイルス、細菌感染とも言われますが複合的要素の強い難治性の病気です。使える薬があまり多くありませんが、癌との鑑別診断が必要です。
粘液嚢胞
粘膜が傷つくことによってできます
粘液嚢胞とは、唇を繰り返し噛んだりすることで、小唾液腺という唇の粘膜の下にある部分が傷ついてできる病変のことです。見た目は水風船のような形をしており、薄い粘膜でできた丸い形の嚢胞の中に粘液が溜まっている状態です。 非常に薄く破れて粘液が出やすいです。粘液が出ると平坦となるため治ったように思われがちですが、袋は存在するためまたすぐに粘液が溜まり膨らんできます。
- 切除
- 基本的には手術で嚢胞を切除します。また、原因となっている唾液腺も同時切除します。
口腔がん
早期発見、早期治療が大切です
口腔がんは舌や歯ぐきにできるがんのことで、日本ではおよそ7,000人が口腔がんになっているといわれています。 初期段階で見つけることができれば、簡単な治療で治り、後遺症もほとんどの場合残りません。 早期発見することが何よりも大事なので、1年に1回を目安に定期検診をうけることをおすすめしています。
- 切除
- 基本的には手術で切除します。場合によっては手術後に放射線治療や、抗がん剤の治療を行います。
手術の対応ができる口腔外科病院をご紹介いたします。
口腔カンジタ症
口腔カンジタ症は、カンジタという真菌(カビ)によって引き起こされる感染症です
ドライマウスなどで唾液量が減少した場合や、歯垢(プラーク)や歯石などにより繁殖します。 入れ歯の下の粘膜に繁殖することも多く、義歯性口内炎とも呼ばれます。放置してしまうと口全体に広がり、粘膜と菌が強固に付着するため、なるべく早めにご相談ください。
- 口腔清掃・内服薬
- 検査を行い(痛みはなく、すぐに結果がわかります)口腔カンジタ症と診断されれば、抗真菌薬を処方します。